『年間800万トンのプラごみが海洋流出』

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茨城県海岸漂着ごみ

どのくらいの量か想像も検討もつきませんが

どうやらジャンボジェット機約5万機分と説明が添えられています。

しかし一般人はジャンボジェット機を目の前で見ることもほとんどないと思います。

そこで日本の公道を走るコンテナ(下記画像「40Fコンテナ」参照)を例に計算します。

答えから先に。

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40Fコンテナ

羽田空港から約8,550km

40Fコンテナにプラスチックを押し込み

800万トンになるには

実に約712,200本必要です。

羽田空港の滑走路から縦に並べて敷き詰めていきます。
※容積重量6,000㎤=1kgにて
※コンテナ内寸:約横幅2.35m×長さ12m×高さ2.4m

 

800万トンのゴールに達するのはフライト約10時間ほど飛んだ

アメリカのLos Angelsまでの距離となります。

 

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羽田-ロス(imap参照)

この量が毎年プラスチックごみとして海洋へ流出しています。

しかし

高さ2.4mはバスケのゴールより高いのでこれまた想像つきにくい。

もっと分かりやすくします。

高さを50cmまで落とします。

そうすると

地球をちょうど1周できる距離となります。(赤道約4万kmとして)

 

つまり、自宅前にごみを50cmの高さ
横幅を2.35mと結構大掛かりなゴミの量を左方向へ敷き詰めていきます。

365日後に地球を一周して右側からやっと自宅に戻ってこれます。

 

その量のプラスチックごみが

毎年全世界の街中→河川からも含めて海へ流れ出ています。

また2010年から2025年までの
15年間で海洋流出するプラスチックごみは

重量:1億5,500万トン
40Fコンテナは約1375万本
距離:16万4900km(容積計算)

地球を実に約4周以上回れます。

※自宅前から50cmの高さにした場合は

地球を20周回れる距離です。しかもたった15年間でです。

 

海岸線に行けば、手付かずの場所には計り知れない量のごみが漂着し
年々マイクロプラスチックの量が激増しています。

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海岸に漂着するマイクロプラスチック:沖縄にて

このままでは地球はプラスチックで覆い尽くされてしまいます。

だから騒いでいるのです。

だから使い捨てのプラスチックを減らさなければならないと政府は言っているのです。

 

海洋生物は

プラごみをゴミとは認識できません。
多くの命が今日も人間が出したごみによって命を断ちサンゴもほとんどいなくなっています。

海洋汚染だけではなく、土壌汚染も深刻で
植物の成長が40〜50%阻害されるという研究結果も発表されました。

 

参考文献http://www.env.go.jp/water/marirne_litter/conf/02_02doukou.pdf
画像撮影  吉田健太郎(マップ画像以外)

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ごみ拾いが日常。だけには留まらない。

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